世界文化遺産「国宝姫路城」
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姫路城の石垣 「扇の公配」と呼ばれるゆるやかな曲線を描く石垣をご覧下さい。 石垣の角度を、扇の開いた形に湾曲させてありますが、こうした反りをつけることによってこのように高き石垣を積む事が出来ますし、さらに攻め手がよじ登りにくい効果があります。 また、このお城の石垣は殆どが「野面積」(のつらづみ)で、角の部分は長辺を交互に積む「算木積」(さんぎつみ)という積み方をしています。 「野面積」は自然石を組合わせて積むものですが、その石は表面に見える大きさの2倍半以上の奥行きがありまして、その奥には2mないし5mもの厚みをもって栗石がいれられており、その上に櫓や塀を築いても容易に崩れないように堅固になっております。表の隙間には、割石や栗石を詰め込んで、石垣を登る足掛かりを防いでおります。 石垣も築城の生んだ芸術であり、この扇の曲線は見るからに快く、お城の姿を一層美しく引きたてております。 「野面積」 と 「算木積」 扇 の 勾 配 姫路城では殆どの建物が建っている基礎の石垣は、扇の勾配と呼ばれる 石の積み方をしています。これは石垣の傾斜面を扇を開いた形に内側に 湾曲させているもので、こうすることで石垣を高く積めるだけでなく、 石垣の内側に含まれる水分や土の圧力で崩れ易くなるのを防ぐ目的もある。 また攻め手がよじ登りにくくなるという一石二鳥の効果があります。
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