世界遺産姫路城には、さまざまな角度からその姿を楽しめる「姫路城十景」と呼ばれる場所があります。
今回は、姫路城十景に指定された10ヵ所すべてを実際に訪れ、現在でも姫路城がどのように見えるのかを確かめてきました。
あわせて、JR姫路駅前にある姫路城十景のひとつ「キャッスルビュー展望デッキ」の行き方を紹介しています。
また、姫路城の定番撮影スポットを確認したい方は「姫路城の写真映え絶景スポット12選」をご覧ください。
世界遺産姫路城十景とは

世界遺産姫路城十景とは
姫路城の世界遺産登録を記念して、94年3月に姫路城のビューポイントを公募。そのうち、「誰でも自由に行ける」「お城を取り巻く方向にある」という視点から10地点を選定し「世界遺産姫路城十景」と名づけました。
引用:姫路市HPより
姫路城十景が選ばれたのは30年以上も前なので、今回は、現在でも十景の場所から姫路城が見えるのか、実際に行って確かめてみました。
1、大手前通り(JR姫路駅前)

JR姫路駅を出てすぐ目の前に広がる大手前通りからは、駅前から姫路城天守まで一直線に続く通りの先に、白く美しいお城の姿が正面に見えます。
姫路城十景が選定された時と比べて、大手前通りは再整備によってリニューアル、建て替えられたJR姫路駅の駅舎には、キャッスルビュー展望デッキが設置されました。
キャッスルビュー展望デッキからの景色は、昼間はもちろん、夜のライトアップ時も写真映えするスポットとして人気があります。
2、三の丸広場

三の丸広場は、姫路城の有料エリアに通じる入城口の手前にあり、姫路城天守を間近に見られる開放的な広場です。
大きな広場は天守の南側に広がっており、視界をさえぎるものが少ないので、近づいたり左右のアングルを工夫したりと、自分好みの全景を楽しめるのが魅力です。
芝生越しに見上げる白鷺城の姿は存在感があり、ところどころにベンチが設置してあるので、天守の大きさや美しさをゆっくり堪能できるポイントです。
3、城見台公園

城見台公園は、姫路城を少し南東に離れた場所から天守を望めます。シャチホコ瓦のモニュメントが有名です。
手前の樹木が大きく成長しているため、石垣部分が隠れてしまうので、高台や脚立を利用しながら撮影するのがおすすめです。
車の多い道路沿いですが、人通りが比較的少なく、ゆっくりモニュメントを楽しめる穴場なので、姫路城を背景に撮影する観光客も多いです。
4、美術館(前庭)

姫路城天守の東側に位置する、姫路市立美術館の前庭からは、赤レンガの建物と姫路城が一体として楽しめます。
洋風建築と白亜の天守という対照的な組み合わせが美しく、他のスポットとはひと味違う景色が広がります。
前庭は開放されていて立ち寄りやすく、ここから喜斎門跡を通って入城口まで行けるので、写真映えする構図を求める人におすすめの場所です。
5、シロトピア記念公園(ふるさとの森)

シロトピア記念公園は、姫路市制100周年を記念して開催された「’89姫路シロトピア博」の跡地を整備してつくられた公園です。
公園ができて30年以上が経過しており、樹木が大きく成長しているので、場所によっては天守の姿が見えづらくなっています。
北側から見た姫路城は、渡櫓の上に3階以上の天守が、のっているように見えるので、天守と渡櫓が一体となった重厚感があります。
6、男山配水池公園(山頂)

男山配水池公園は、姫路城の北西に位置する、標高約57mの小高い山の頂上にあります。
南側の入り口から続く勾配のきつい階段を登りきると、周囲の小高い山々を背景に姫路城が眺められます。
東西南北に視界が開けており、市街地の景色と一緒に撮影できるほか、夜景や初日の出のスポットとしても人気があります。
7、景福寺公園

景福寺公園は、姫路城の西側にある小高い景福山の中腹に整備された公園で、少し高台から天守を眺められます。
大天守や櫓群を含めた全体像が見渡せる位置にありますが、手前の樹木が大きく成長しており、木々のあいだ越しに姫路城を垣間見ることになります。
姫路城大手門から徒歩約10分ほどの場所にあるので、姫路城十景のなかでも行きやすい、穴場のスポットです。
8、名古山霊園高台

名古山霊苑は、姫路城の北西約1.5㎞に位置する小さな山を、全体的に造成してつくられた、市営の墓地公園です。
展望広場には石のモニュメントが設置されており、そのすきま越しに姫路城を撮影する構図が定番となっています。
この場所からは、ほぼ真西から姫路城を望めるのが特徴です。年に数回、天守の真後ろから朝日が昇ることでも知られ、貴重な撮影ポイントとして人気を集めています。
9、手柄山(緑の相談所広場)

手柄山の「緑の相談所広場」は、手柄山平和公園の山上北側エリアにあります。
緑の相談所前駐車場の一角には、展望デッキが整備されており、姫路市街地と姫路城が一体として眺望できるのが魅力です。
この場所からは新幹線の線路が見え、特殊な新幹線車両と姫路城を一緒に撮影できるので、鉄道愛好家にも人気のスポットです。
10、増位山(白国増位線のポケットパーク)

白国増位線のポケットパークは、増位山ドライブウェイ沿いに整備された小さな休憩スペースです。
山と山に挟まれた谷あいから、遠くに姫路城を望めるのが特徴ですが、生い茂った木々のあいだ越しに天守の姿を垣間見るのがやっとでした。
ポケットパークには、約3台分の駐車スペースがありましたが、現在は車の進入ができず閉鎖されているのが残念な点です。
キャッスルビュー展望デッキの行き方

キャッスルビュー展望デッキは、JR姫路駅に隣接して近いので、姫路城十景の中でも特にアクセスしやすい場所です。
ここでは、JR姫路駅からの行き方を中心に、周辺の目印もあわせて紹介します。

JR姫路駅には、中央改札口と東改札口の、2つの改札口があります。
大手前通りを見おろす、キャッスルビュー展望デッキに行くには、中央改札口を通るのが近いです。

JR姫路駅の中央改札口を出ると、姫路城口への案内表示が見えます。
キャッスルビュー展望デッキは、駅から北方向にあるので、姫路城口に向かって歩いていきます。

駅建物の構内を、姫路城に向かって「姫路城口(北口)」に進んでいきます。

こちらが「姫路城口(北口)」を出たところです。この木製の天井が、キャッスルビュー展望デッキの床材になります。
写真左の階段を上って2階に行くと、キャッスルビュー展望デッキになっています。エレベーターも利用できます。

こちらが、キャッスルビュー展望デッキからの眺望です。まっすぐな大手前通りの先に姫路城が望めます。
最近では、すぐ下の北広場に撮影ポイントが設けられているので、モニュメントからの写真が人気です。
姫路城十景を巡る楽しさ
世界遺産姫路城十景は、選定から30年以上が経過した現在でも、それぞれに異なる魅力を持つビューポイントとして健在でした。
一方で、樹木の成長や周辺環境の変化により、当時とは見え方が変わった場所もあり、実際に足を運んで確かめるからこそ、気づける楽しみもありました。
正面から望む景色、高台からの遠景、街並みと重なる構図など、見る場所によって表情を変える姫路城は、まさに巡って楽しむ世界遺産です。
すべてを一度に巡らなくても、気になる場所から少しずつ足を運び、姫路城十景の景色を確かめてみるのがおすすめです。

































